リフレクションに関する研修・授業としてまず大切なのは、リフレクションという学び方の意味と気づき・学びがどのように生まれるかを体験的に理解することです。
このためには体験から学ぶ過程(体験学習のサイクル)を自分自身が体験的に歩んでみることが必要となります。
具体的には自分の具体的な体験をふりかえり、そこから気づき、学ぶを得る体験をすること、そしてそれがどのようなステップから生まれているのかを知る必要があります。
第2にリフレクションという学びを実現するために必要な「学習機能」を知り、自分の弱い部分と強い部分を知りっていきます。
それによって意識的に体験からの学びのステップを歩むことが可能となり、リフレクションの能力が向上していきます。
受講対象:
新人、中堅職員、学生など
今、現場では、いかに新しく入ってきた人に定着・成長してもらうかが大きな課題となっています。また学校では、学生に実習などを通じていかによりよく成長してもらうかが課題になっています。
その中でいま注目を集めているのが、現場での体験を「内省(ふりかえり)」し、自ら気づき学んでいくことを支援する「リフレクション支援」です。ある調査によるとこの内省の支援を得られた場合、若手職員の成長感が増すことが知られています。
ところが、多くの組織や学校では、「ふりかえり」の場は持つものの、「反省会になって落ち込んでしまった」、「つい指示をしてしまった」「叱責してしまった」など、効果的な「リフレクション支援」が行われていない現状があるようです。このプログラムではリフレクションという学びの特質とそれを助けるための具体的なかかわり方について学びます。
受講対象:
管理・監督者の方々、学生の実習などの指導者、メンター(プリセプター)、OJT担当者、職場リーダーの方々
卒業時に、何年間かを過ごした学校生活をふりかえり、これから自分はどうしていくかについてリフレクションで探っていきます。
これによって自分が学校生活で学んだこと、得たことを再確認し、将来の目標を明確化させて新しい環境へと進むことが可能になります。
具体的にある看護学校では次のような内容の授業を行っています。
1. これまでの学校生活での出来事をふりかえる
2. これからの職業生活や人生を設計してみる
3. これらを「マイブック」という冊子にまとめる
4. 「マイブック」をグループでわかちあう
授業を受けた学生からは気持ちの整理ができた、不安が軽減した、自己の体験に向き合い・受けとめることができた、自分を見つめ直す内省(リフレクション)の重要性に気づいた、 自分の目標・ビジョンが明確になった、自分の課題が明確になったなどの声が寄せられますが、最も多いのはこれまで支えてくれた家族、先生、仲間への感謝と恩返しをしたいという気持ちの表明なのです。