体験から学ぶ〜人を大切にするかかわり・コミュニケーション

 

私たちは一人ひとり、自分なりのかかわり方やコミュニケーションの特徴を持っています。

 

これは生まれる時に与えられた性質に加えて、親兄弟、友達など自分の身の回りの人とのかかわりなど、これまで生きて来た中で身につけ、自分のものとしてきた “感じ方”、“反応の仕方”、“相手の受けいれ方”などの特長、クセと言っていいでしょう。

 

これはその人らしさを構成する大切なものですが、私たちも周りも変化をしていきますから、昔身につけたかかわり方が新しい環境や、新しい人とのかかわりでも適切であるとは限りません。こうした時私たちは「体験から学ぶ過程」を通じて、自分のかかわり方やコミュニケーションの特長、クセに気づき、より自分と人を大切にする新たなかかわり方を見出し、試し、身につけていくことが必要となります。

 

これはいつでも必要なことですが、大きな変化が起きる次のようなケースでは特に必要になります。公開講座〜ラボラトリースクールについてはこちらをご覧下さい。おすすめのラボラトリーについてはこちらをご覧下さい。

 

1、入学や就職・転職など新しい環境で人間関係を築く必要のある時

 

高校や大学、専門学校に入学したり、会社に就職すると、新しい環境の中で、新しい人達と、新たな人間関係を築くことが求められます。こうした時、自分がこれまで身につけてきたかかわり方では、自分と人を大切にしたかかわりを築くことが難しい時があります。

 

例えば過度に回りに合わせすぎて、自分の気持ちや想いを大切にできなかったり、逆に自分を過度に主張することで相手を傷つけてしまうこともあります。

 

2、結婚や子どもの誕生、親との同居など新しい家族とかかわる必要が生まれた時

 

例えば子どもとかかわった経験の無い人が初めて子どもを産んだ時、子どもとどうかかわればいいのか、全く手探りの状態になる時があります。家族などは生活を共にする存在なので、かかわりを避けることができません。従って、かかわりがこじれると自分が犠牲になっている感じや相手を大切にしないかかわりが生まれてしまう可能性があります。

 

3、人を支援する仕事・活動をする時

 

教師や保育士、介護・看護職、カウンセラー、ボランティアなど人を支援する仕事や活動をする場合、さまざまな特長やクセを持つ人とかかわり、その人も大切にしながら自分も大切にする必要があります。

 

これがうまくいかないと人とかかわるのに疲れてバーンアウトしたり、逆に相手を「助けてやっている対象」としてとらえ、一人の人ととして大切にすることが難しくなることもあります。

 

4、リーダーとして人とかかわる必要のある時

 

 例えば職場や集団のリーダーになった時、メンバーを大切にかかわることが必要となります。しかし集団の成果を追い求めるあまり、メンバーを大切にできなかったり、逆に自分を大切にできないこともあります。

 

こうした時、より自分と人を大切にする新たなかかわり方を見出し、試し、身につけていくことを可能にするのが「ラボラトリー方式の体験学習」です。ラボラトリー方式の体験学習は、ラボラトリー・トレーニングとも呼ばれ、全米教育協会に属するNTが、1947年以降実施している参加者主体の体験学習です。

 

ラボラトリー方式の体験学習とは、グループなどで参加者自身が作り出す人と人との相互関係やコミュニケーションの体験をその場で互いに検討し、一人一人が自分自身の感じ方や考え方、行動の仕方の特長、グループダイナミクスに気づき、無理をしたり自分をおさえたりすることなく、自分らしく成長していくこと、自分と他者を生かすかかわり方をさぐるトレーニングです。

 

ラボラトリー・トレーニングとは

 

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