最近印象深く感じているのが、教育人間学の考え方です。西田哲学の流れを汲んだ教育学者の考えを見ているのですが、その一節にこういうくだりがあります。
「・・・状況では、状況も主体ももろともに、全面的かつ持続的に変化する。これに対応するために、私たちはそのつど・・これを実存的に引き受け、このような主体として変化する状況に働きかけ、ここから翻って、あらためてまた主体を再生成する」
ここでは人間を変化するもの、常に状況の中で「生成していくもの」とらえています。そしてこの生成は自己の中で、同時に学ぶもの、教わるものの関係の中での相互生成によって起きてくると考えられています。
こうした中で教育学の問題として
(1)教育する側が一方的に教えるのではなく、相互性を取り入れること
(2)人間存在を受動的なものとしてとらえず、生成的なものととらえること
が挙げられています。
ラボラトリートレーニングは、まさにいまここを大切にした生成を大事にしおり、相互作用(トレーナーとメンバー、メンバー同士も含めて)から学ぶという観点で、こうした問題意識を先取りした学び方のように思えます。
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Palmer Piggott (月曜日, 06 2月 2017 09:26)
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