新型コロナウィルス危機と私2

●この一週間ほどの間に新型コロナウィルスがイタリア以外にも、イラン、スペイン、アメリカ、フランスなどに広まってきている。患者数の急増に伴って医療のキャパシティを超えてしまい、適切な治療を受けられない人も出てきていると報じられている。

 

●日本では一見感染者数が抑えられていて、事態はそれほど深刻でないように見える。実際、昨日NHKの番組を見ていて専門家集団が不眠不休でクラスターの把握につとめ、感染が爆発的に増えるのをコントロールしてくれている現状を知り、本当にありがたいと思った。

 

●しかし同時にその専門家の方が今、感染ルートがわからない感染者が徐々に増えつつあり、いつ爆発的感染が起きてもおかしくないギリギリの状況にあると警告をしている。そして一旦それが起きてしまうと、今世界各国で起こっているような医療崩壊が起こりかねない。

 

●また私がショックだったのはこのウィルスはもう封じ込めることはできないという専門家の見解である。例えばアメリカの研究機関は対策がある程度取られても少なくとも数百万人以上の人が罹患すると予測している。高齢者の致死率は10%を超えるから、いったい何人の人が亡くなることになるのだろうか。

 

●このようにクラスターの連鎖によっていつ爆発的感染が起きても不思議ではないこと、つまり日本は今時限爆弾を抱えているような現状にあることを、私は心から怖いと思う。自分に大きなストレスがかかっているのがわかる。これが起きてしまえば、日本でも数百万人の単位で感染することになるだろう。

 

●私の家族には高齢者、高血圧の者がいるが、今言われている致死率からすると全員生き残れる確率は75%しかない。またこうした疫病であるゆえに、病気になった途端隔離され見舞いもできず、死ぬときも一人で死ななければならない。イランで見られているように、家族を自分たちで埋葬できないかもしれない。

 

●こうした中で私に必要なのは、この事実から目を背け、恐怖に打ちひしがれることではないだろう。必要なのは心安らかに、今私ができることに集中することだ。具体的には感染速度を遅らせる時間稼ぎをするために、今専門家が勧告してくれていることが実行されるよう自分と他者に働きかけることである。

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