まほろば図書館
ここでは“今ここ”を大切によりよく生き、その体験から学んでいく糧となる、お奨めの考えや本を紹介しています。
ラボラトリー方式体験学習は、“今ここ”での体験を学びの源泉にした学び方です。ここではこうした“今ここ”を大切にした学習方法が何の目的で、どのように発展してきたかの歴史をふりかえります。
ラボラトリー方式体験学習は、グループ・ダイナミクスを創始したクルト・レヴィンが生み出したものと言われています。彼のドイツ時代の業績、ナチスを避けてアメリカに渡り、民主的な集団運営を求めて活動し、最後にラボラトリートレーニングを生み出すまでの歴史がかちょんれています。
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ラボラトリー方式体験学習が1958年に日本に持ち込まれた後の、ラボラトリートレーニングの変遷について、私の師匠の中堀さんが書いた論文です。ここでは1984年の紀要に書かれている第10回までの流れをまとめています。
ラボラトリー方式体験学習が日本に伝えられた当時からラボラトリーの運動に携わってこられた坂口先生の論文です。ここではNTLの設立と概要について書かれています。
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ラボラトリー方式体験学習が日本に伝えられた当時からラボラトリーの運動に携わってこられた坂口先生の論文です。ここではJICEの教育活動とその社会的影響について書かれています。
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ラボラトリー方式体験学習が何のために必要なのか、またはその”今ここ”との関係など、その意味について教えてくれる文献を紹介しています。
ラボラトリー方式体験学習と極めて近い関係にあるエンカウンター・グループが“今ここ”を大切にする中で行われてきたことを知る必読書だと思います。私も昔南山大学の山口真人さんの研究生をしていた際、課題図書として読みました。グループ体験の意味、スタッフのありようなどがロジャースの体験として書かれています。
マインド・コントロールから抜け出そうとする人の助けになるのは「本当の自己」からの"今ここ”のメッセージであり、その気持ちや思い、感じという体験に向き合うことである。"今ここ”と体験からの学びということの意味を深く考えさせてくれる名著です。
ラボラトリートレーニングでの体験からの学びでは、多くの人がそこで学んだ大切なことを言葉にできない体験をします。この本は有用性の原理に基づく「発達の論理」を超えたその大切なことが何なのかを表現してくれています。
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ここでは「”今ここ”で生まれてくるものを大切にする」と言うとてもシンプルなことが、非常に大きなことを生み出すことを教えてくれる文献を紹介しています。
”今ここ”を大切にすることは、私たちが自己に向き合う孤立と、自分も他者も尊重する共同を生み出します。ラボラトリートレーニングで大切にしている言葉「共にあること」もこの本から取られています。
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”今ここ”で生まれてくる「感じ」や「想い」を大切にすることは、私たちがよりよく生きるための知恵を生み出す源泉です。この本は科学的知識ではカバーすることのできない「私を生きる専門家としての知恵」を深く教えてくれる本だと思います。
ラボラトリーの関係者に広く読まれている本です。対話の本質やそれを妨げるもの、それが生み出すものを考察しています。私はラボラトリーで体験した関わりについてこれほど上手く言葉にしてくれている本は少ないと感じます。またこの対話を行う勇気は”今ここ”で生まれてくる「感じ」や「想い」を大切にする中で生まれてくるものと思います。
再び「感受性訓練」からです。グループに生じる様々な両極背反をグループはどのように乗り越えていくのでしょうか?ベネの自らの体験からくる知見が書かれています。私の言葉ではにそれは“今ここ”を大切にすることでもたらされるものと言えると思います。
人が生きることを妨げる要因(無に対する不安)を分析し、それを克服するための何が必要かを説いた本です。これを読んで不安から病になっていた人が直ちに平癒した逸話は有名です。私にとってはラボラトリーで体験した”今ここ”の流れがこうした”無”を克服する力になっているように思います。
ナチスのアイヒマンのように人は権威の下ではどこまで残虐になれるのかを問うた、社会心理学の古典的実験のレポートです。私たちの自律を妨げ、権威に服従するようなになる力を直視した名著です。”今ここ”を生きる上での敵を明らかにしてくれている必読書だと思います。
”今ここ”の大切さは先人たちも形をかえて表現してくれています。ここでは”今ここ”を理解するために役立つと思う哲学や思想を紹介します。
ラボラトリーの大先輩である坂口順治さんが「Tグループと私」と言う講演の中で消化逸してくれた本です。ラボラトリーの理解にも役立つと思いますが、”今ここ”の性質をよく表現してくれていると感じます。
十牛図とは「真の自己」になる過程が、野牛をつかまえ、飼い馴らしていく経験の動的過程が図示された禅の修行者への手引きです。牛と人との関わりの中に、、”今ここ”の性質をよく表現してくれている珠玉の言葉が溢れています。
これはわたしが南山大学大学院教育ファシリテーション学科で、ラボラトリー・トレーニングについて故山口真人先生の研究生をしていた時にまとめたものです。グループ・ダイナミクスについて、感受性訓練の論文集、デューイの「経験と教育」などがあります。このまとめをもとに先生と語り合った経験はわたしにとってとても貴重なものです。ここではまとめの一部を載せています。
山口先生が亡くなられた後、長尾文雄さんや石倉篤さんとともに「体験と学び」に関する勉強会を数年に渡って開きました。そこで取り上げた本をご紹介いたします。
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