ここでは、体験と学びに関わる基礎文献を紹介しています。私が南山大学で山口真人さんの研究生をしていた時に学んだ文献です。
山口先生とこのデューイの経験と教育を読んだことを思い出します。経験の連続性=「以前の経験から何かを受け取り、その後にやってくる経験の質をなんらかの仕方で修正する」の考え方は、ラボラトリー・トレーニングを行う上で重要な考え方の基盤になっています。
カウンセリングの大御所で「クライアント中心療法」を築いたカール・ロジャースは、晩年グループによる人間成長を目指し、エンカウンター・グループを中心に活動したと言われています。ラボラトリー・トレーニングにおけるTグループとは名前は違いますが、この本を見ると、ほとんど変わりません。ラボラトリー・トレーニングを知る上でも大切な著書だと思います。
当時「感受性訓練」と呼ばれていたラボラトリー・トレーニングの論文集です。クルト・レヴィンの弟子たちによってTグループを中心としたラボラトリーは1950年〜60年代にアメリカで広まっていきます。
こうしたラボラトリー全盛の時代に関わった研究者たちがそれぞれの立場からラボラトリーを深く掘り下げて研究しています。体験学習やラボラトリーを学ぶためには不可欠の本と言えると思います。
『感受性訓練―Tグループの理論と方法 (1971年)のレビュー」