人を育てる上で、知識やスキルを教えるだけでは限界があります。こうした中、いま注目を集めているのが、気になる体験、失敗体験または喜びを感じた体験などを「内省(ふりかえり)」し、自ら学び成長していく「リフレクション」です。
ある調査によると、職場でこのリフレクションの支援が得られた場合、知識的、精神的支援があるよりもずっと若手職員の成長感が増すことが知られています。そしてこれは職場だけのことではなく、学校や家庭においても同じことがいえるのです。
実際、自分らしい人との関わりやコミュニケーション、物事への取り組み方などの「人間的成長」は、知識・ノウハウを得るだけでは難しく、このリフレクションによる学びが必要であることが知られています。
ところが現状、人を育てる立場にある方の悩みの多くは、相手がうまくできなかった時、失敗した時につい「叱責」してしまったり、こうしなさいと「指示」してしまうことです。そのため自分で体験をふりかえり成長する力を阻害する結果になっています。
この講座ではリフレクションという体験からの学びの特質とそれを促進(ファシリテーション)するための具体的なかかわり方について学びます。
■日時 2016年8月13日(土)10時〜8月14日(日)16時45分
(8月13日はだいたい17時前後に終了します)
■場所 大阪市立中央会館第4会議室
http://osakacommunity.jp/chuo/index.html
■参加費 24,000円
■進行 博野英二
■主催 体験と学びの会(LLPチーム経営研究所内)
http://www.maholo-ba.jp
■お申し込み・お問い合わせ 下記フォームからお願いします。
またはお名前、所属、連絡先を記入の上、メール
(hirono@maholo-ba.jp)でお願いします。
<講座内容>
1日目 リフレクション能力向上のために
●小講義 リフレクションの特徴とその学びのサイクル
●実習 リフレクションからの学びを体験するグループ実習
●小講義 リフレクションの学びのサイクル
●小講義と実習 リフレクションを阻害するハードルと
リフレクションに必要な学習機能
●リフレクションを支援する関係を築くコミュニケーション(1)
●実習 リフレクションのハードルを乗り越えるリフレクション実習
●実習 感情のリストを使ったリフレクション実習
2日目 リフレクション支援能力向上のために
●小講義 ハードルを乗り越えるために〜リフレクション支援の関わり方
●リフレクションを支援する関係を築くコミュニケーション(2)
●小講義と実習「アイメッセイージと身体から出るメッセージ」
●リフレクション支援のためのロールプレイ
●リフレクション〜講座のまとめ
●小講義 「自らを育む視点」の重要性
注:プログラムは変更することがあります
<こんな方におすすめです>
1、人を育てる立場にある方
教師、子育て中の方、リーダー、プリセプター、メンターなど
2、対人援助の仕事をされている方
看護師、先生、福祉職など
3、自分を育てる力を高めたい方